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なんで Pathway で「チェンドリ」 ?

お待たせしました。マモさんの kNot Mott Blog、今日は前回にひきつづき Pathway でやろうとしていることについて考えていることをお分かちします。

『そもそも「チェンドリ」って何?なんか、地球の写真なんか使って怪しい感じ。夢を変えるってのもなんか意味分かんないし。ちょっとキモっ!・・・』

というのは、実は私が初めてNPOセブン・ジェネレーションズのチェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムのチラシを見たときの感想でした。(SGの皆さん、ごめんなさい)

このプログラム(以下 CTD)は、アメリカのパチャママ・アライアンスという団体が始めたプログラムで、「環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的に充足した生き方をする目覚めた世界市民を増やす」ことを目的にしています。パチャママ・アライアンスは国際的な活動家でファンドレイザーであるリン・ツイストさんが夫のビルさんたちとともに20年前に立ち上げた団体です。この団体、実は成り立ちがちょっと変わっていて、石油などの資源採掘のため環境の危機に晒されていたエクアドルの先住民アチュア族が、その危機を回避するために、夢の中で西洋社会へと呼びかけた結果、それを受け取ったリンさん達が立ち上がってできた団体なのです。

『先住民からの夢のお告げ・・・』みたいに書くとちょっと怪しいような匂いに感じる人も多いかもしれませんが、この辺の経緯を詳しく伝えてくれているのは、ジョセフ・ジャウォースキーという人の書いた『源泉 (Source) -知を創造するリーダーシップ』という本です。「出現する未来(ピーター・センゲ)」や「ダイアローグ(デビッド・ボーム)」「U理論(オットー・シャーマー)」などと並び、組織開発やリーダーシップといった文脈で読まれている本です。とても興味深い経緯が書かれているので興味がある人は読んでみてください。

さて、「チェンドリ=チェンジ・ザ・ドリーム」なのですが、「なんで夢を変えるの?夢って素敵なもの、目指すべきもの、実現したいものでしょ?」という反応が見えるようです。そう。そういう夢は良い。でも、現代社会で見ている夢は必ずしもそう言った手放しで賞賛できるものばかりではない。というところがチェンドリの背景になっている世界観にあります。

では、手放しで称賛できないたぐいの夢ってどんなものか?「チェンドリ」の中ではこれを「現代社会の夢」と呼んでいます。「あればあるだけ良い。もっともっと。私たちは経済的に成長し続けなくてはならない。そしてそれが成功であり豊かさ。」 裏を返すと「いくらあっても足りない。まだまだ。経済的成長が全てにして最優先。そしてまず自分たちの成功と豊かさが第一=たとえそれによって地球の反対側で困っている人がいたとしても、それは私たちには関係ない・・・」そんな夢に私たちは突き動かされている とチェンドリではみたてています。驚いたことに、アチュア族の人たちもそう見ていて、欧米社会や先進国は、そんな夢から覚めて、新しい夢を見ないといけないよ!と感じているそうなのです。そもそもアチュア族は夜見る夢を重要なものと捉えていて、夜見る夢も昼間の私たちの生活も両方共を「現実」として捉えているそうです。

「現代社会の夢」の背景には、ある種の思い込みがあるともチェンドリでは考えています。一番影響力が強い思い込みは「私たちはバラバラである」というもの。「私の国と地球の反対側の国はバラバラ。人間と他の生き物はバラバラ。売り手と買い手はバラバラ。サービスを提供する人とサービスを受ける人はバラバラ。首都圏と地方はバラバラ。政治家と消費者はバラバラ。私たちとあなたたちはバラバラ。・・・」あげればキリがありません。こういった社会が断絶してバラバラになった状態が、今のような「環境的に持続可能でない、社会的に不公正で、精神的にやられてしまっているような」社会を形成している。そんなふうに考えているのです。

さて、ここでやっとPathwayとチェンドリの接点が見えてきました。Pathway のミッションは、「参加するひとりひとりが地球とつながり、人とつながり、自分自身と深くつながるためのプログラムを提供」すること。つまり、現代社会の夢の背景にある「バラバラ」に分断されているつながりを取り戻したいということなのです。そう考えてみると、チェンドリの目的とPathwayのミッションは結構同じことを言っているように思えます。「環境的持続可能性=地球とのつながり、社会的公正=人とのつながり、精神的充足=自分自身とのつながり」という感じ。この3つのつながりが深まれば深まるだけ、今の地球規模の環境や社会、精神の問題への解決の糸口が見つかり、この美しい地球を美しく住みやすいままで未来に受け渡す可能性が広がるのではないかと思っているのです。

さて、いきなり話は変わって、こんなテーマに私たちはどう取り組むのか?と考える上でとても役にたつと信じているイベントを仲間たちと企画していますので、よろしければイベント情報見てみてください。これまたちょっと変わったタイトルのイベントです。この「夢を変え、ゲームを変え、世界を変える」という分かるようで分からないと思いますので、明日から3回に分けて紹介しますね。乞うご期待!

リン・ツイスト来日イベント!

夢を変え、ゲームを変え、世界を変える Change the Dream, Change the Game, Change the World  ~ひとりの力を社会の力に変える1日~


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