リン・ツイストイベント直前スペシャル「世界を変えるってなに？」

【 「世界を変える」ってなに？ 解説 シリーズ3/3: 】

「夢を変え、ゲームを変え、世界を変える」って何？ちっともわかんない。そう思っていた方も昨日、一昨日でだいぶクリアになっておいでだといいな・・・と思っているマモさんです。おはようございます。今日は、いよいよシリーズ最終の「世界を変える」ってなに？です。

シンプルにいってしまうと、「夢を変え、ゲームを変えることで、世界を変えていくことになる」と私たちは信じています。その先にはどんな世界が見えるでしょうか？

チェンドリの3つの目的 シリーズ1/3で、「夢を変える」というフレーズが、リンさんたちが始めたNPOパチャママ・アライアンスで開発した通称「チェンドリ」の内容から来ていることはお伝えしましたが、そのチェンドリに「３つの目的」と呼んでいるものがあります。それは、

　『この地球上に生きるすべての人が

1) 環境的に持続可能で

2) 社会的に公正で

3) 精神的に充足した生き方 を実現すること』

この3つについては、多くの人が「大切だね」と感じるものだと思います。しかし逆から見ると、今私たちの住む現代社会はこのままでは「環境的に持続不可能で、社会的に不公正がはびこっていて、人々は精神的に満ち足りていない欠乏した状態にある」ということなのだと思います。私がなぜこんなにチェンドリというプログラムに可能性を見ているかというと、私の中でもこの現代社会の状態を危機的に感じていて、それをどうしたらいいか分からずとても大きな不安の中でこのプログラムに出会い、この3つの目的の実現に可能性と希望を感じたからなのだと思います。

大転換という考え 私たちの社会が「環境的に持続不可能で、社会的に不公正がはびこっていて、人々は精神的に満ち足りていない欠乏した状態にある」なんて考えるととても気持ちが暗くなり、絶望的な気持ちになります。環境破壊、種の絶滅、気候変動、砂漠の拡大、人口の爆発的な増大など、絶望的な気持ちにならない方がおかしいように感じる今日この頃ですが、チェンドリのプログラム中でも紹介されている仏教学者のジョアンナ・メイシーというひとは、この時代のことを「大転換（Great Turning)の時代」と呼んでいます。

世界が崩壊の危機にさらされているこの時にこそ、経済や社会の仕組みや価値観など、人々の在り方自体を変容させるような大きな変化が起こりうる時代だというのです。彼女は、こう言います。「痛みを感じることはとても健全です。そこに愛を感じるから痛みを感じるのです。この愛こそが私たちにこの困難を乗り越える力を与えてくれるのです。」危機的で絶望的に思える状況の中で、本当に大切にしたいものが見えてきて、それが絶望的な状況からの大転換を可能にするのだと思います。

クリティカル・マス：シーソーが傾くポイントに達する 物事が大きく変化する様子を観察している学者によれば、その前までの状況から徐々に変化が広がっていって一定の割合に達すると、そこから爆発的に変化が加速するようなポイントがあるそうです。この「一気に跳ね上がるために必要な最低限の数や割合」のことをクリティカル・マスと呼ぶそうです。ちょうど、ゆっくり動いてると思っていたシーソーが、あるところから急激に反対に傾くような感じです。大転換が本当に起きるためには、「夢を変え、ゲームを変える」ことに本気で取り組む人たちの人数が、このクリティカル・マスの状態に達する必要があると、リン始めパチャママ・アライアンスの人たちは考えています。私たち企画チームも、本当にそうだと思いこのイベントを企画しています。

夢を変え、ゲームを変え、世界を変える そんな大それたことが自分にできるのだろうか？私自身企画チームに加えていただいてそんな疑問に日々向き合っています。それでも、それが本当におこり、自分が加わったイベントがその大きなきっかけになるという可能性を見るときに、とてもワクワクした気持ちになります。変化を起こすため、そして変化を起こせる人たちがクリティカル・マスに達するため、一人でも多くの方に共にイベントに参加してほしい。そう思っています。

もし参加を迷ったりためらったりしている方がいたら、ぜひ想像してみていただきたいのです。『世界がつながりと希望に満ち、環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的に充足した生き方に溢れる場所になっている』ことを。

9月4日、リン・ツイストさんと、榎本英剛さんと一緒に、企画チーム一同でお待ちしています！