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なんとも幸せな二日間 〜大河を下り水辺に泊まる二日間〜

この週末、実はややクローズドな企画で『千曲川を旅する ~大河を下り水辺に泊まる二日間~』を、Pathway と長野県信濃町の一滴 Paddling & Mountain Guide さんで実施しました。最大でも6名しか参加できないこのプレミアムな企画に幸運にも参加された参加者の方の言葉が、「なんとも幸せな二日間」でした。そんな二日間をブログ上でシェアしますね。

千曲川は長野県甲武信ヶ岳を源流にして、途中新潟県から信濃川と名前を変え日本海に注ぐ川。両方の長さを合わせると日本で一番長い川です。そんな千曲川の小布施から信州中野くらいの区間を下りながら、パドルや舟から伝わってくる滔々(とうとう)とした流れをからだ全部で感じ、平野部の大河から周りの山々を眺め、夜は川の中州にテントを張り流木で焚き火をし語らう。そんな贅沢な時間。

当日は予報では雨降り。雲に覆われた空でしたが、低い空が余計に大地の大きさを感じさせてくれるようでした。集合後、挨拶もそこそこに着替えを済ませ、スタッフが車回しなど川下りの体制を整える間に小布施の美味しい栗ご飯。ちょっとした車のトラブルもありやや遅めのスケジュールになったものの、一滴の中村さん(通称アキちゃん)からアドバイスをいただいて川下りスタート。その前の雨で思いのほか水量が多く濁りも入っていて、イメージよりも少しこわい感じの出だし。アキちゃんの的確なアドバイスとルート取りで下っていきます。川の広さ、景色の大きさを実感しながら下ります。

パドルを通じて伝わってくる水の重さ。ゆっくりと大きくひと漕ぎひと漕ぎ、確かめるように漕ぐと流れるように舟が川面を滑っていきます。一見ただの穏やかな流れのように見える川も、いざ方向を変えようとすると、いかに大きな力で私たちを運んでいるかが感じられます。

山がいくつも後ろへと過ぎ、いくつかの橋をくぐり、キャンプ予定地の中州にゴール。まずは今晩の焚き火のための流木をさがし、テントを立てている間にアキちゃんが暖かい火と美味しい食事を準備してくれました。地元の野菜がどっさり入ったスープに空芯菜とベーコンの炒め物、ムカゴご飯や地元に伝わるサバの水煮を使った和え物。ご飯もお酒も進みすぎます。

どれだけ眺めていても飽きることのない焚き火を眺めながら、地球の話やインドでのソーシャルビジネスの話、エネルギーの話、すぐ近くにいつもある自然の話など、こちらも尽きることなく時間が流れます。夜はテントに帰る人も、タープの下に寝袋だけで川の音と空気を感じながら眠りにつく人も。

翌日は、これまたアキちゃんが準備してくれた美味しいコーヒーと朝食をいただきつつゆっくりと昨日の続きの対話が自然に生まれてくる朝。

たっぷり味わって漕ぎだす前には、参加者の一人でマインドフルネス瞑想のワークショップなどを提供している小澤真理子さんにリードしていただいて自分とつながる時間。

体や手足が伝えてくる感覚を一つひとつ味わい、頭からつま先までスキャンするようにしてからだの感覚から自分に繋がっていきます。じっくり感じて、でもひとつのことにとらわれないで自分の中にあるいろんな感覚を「今そこにあるもの」として確認していくことでありのままの自分の状態を眺めていきます。大地の確かさ、石の痛さ、太陽の暑さ、右手と左手の違い、鳥の声、川の流れ、風の心地よさ…

しっかり自分とのつながりを確認した後で、今度は再び水の上。昨日とは打って変わった青空の下、緑に囲まれて下る川はどことなく昨日よりも親しげに感じられます。私たちが「川」とひとくくりにしている系をどれほど多様な在り方がかたち造っているか。水も、生き物も、人の暮らしも、土砂も、ゴミも、山からの透き通った流れも。

そんなことを感じつつ、川の旅後半では水の上で目を閉じ流れとそこにいる自分を感じる瞑想の時間も持ちました。日常では味わうことのできない、水に浮かび、ただそこに在るという感覚。風が流れ鳥が歌い、その中を自分も身をゆだねて流れていくという感覚。それは普段なかなか気づけずにいて、でも自分を取り囲んでいる日々の豊かさを確認する時間でもありました。

終わってしまうことが名残惜しく、つい漕ぐ手を止めてしまうほどに、たっぷり浸り味わった一泊二日の川旅。そこでつながりを確認した世界、仲間、そして自分自身。こんな感覚の積み重ねが世界と自分の関係を確かで満ち足りたものにしてくれる。そう感じた秋の週末でした。

 

*今回気前よくマインドフルネス瞑想をリードしてくださった小澤真理子さんのリードしてくださるマインドフルネス瞑想体験が明日(10月5日)銀座であります。

11/12-13には、小澤さんとPathwayマモのコラボによる森の中で自分とつながり自然とつながる企画も準備中!こちらもおすすめ!今なら早割受付中です!


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